Photo by Ilya wikihelper, via Wikimedia Commons (Public domain)
🇨🇭 Switzerland · Vals, Graubünden
♨ 温度
36°C
⛰ 標高
1252 m
⚗ pH
7.6
💧 TDS
380 mg/L
🌊 流量
15 L/s
📅 開設
Therme Vals building opened 1996; 7132 Hotel relaunched 2013
✓ 確認日 2026-07-22
7132 Hotel — Therme Valsはスイス・Vals, Graubündenに位置する温熱泉。源泉温度は36℃、標高1252mの地に湧出する。泉水はアルカリ性(pH約7.6)の泉質、炭酸水素塩泉・カルシウム泉を豊富に含む、総溶解固形物380 mg/Lが特徴だ。1996年創業。リラクゼーション・建築体験・皮膚など多様な温浴療法が行われる。施設では温泉入浴・洞窟の水風呂・サウンドバスなどが体験できる。
| Fluoride | 0.8 mg/L |
| Bicarbonate | 188 mg/L |
| Calcium | 72 mg/L |
| Sodium | 18 mg/L |
| Silica | 24 mg/L |
| Sulphate | 28 mg/L |
ヴァルスは、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語という3つの公用語を持つスイスで最も言語的に複雑な州、グラウビュンデン州に位置するロマンシュ語を話す村である。ヴァルサー谷は中世から人が住み着いてきた深いアルプスの渓谷であり、その隔絶性が独特の山岳農業文化を育んできた。ズントーの建築全体に用いられているヴァルス産の石英岩は、村の真上にそびえる山から採れるもので、何世紀にもわたり地元で採石されてきた。
テルメ・ヴァルスは、ある異例の文化現象を生み出してきた。それは、この建築を視覚的な見学対象としてではなく、入浴体験として味わうためだけに旅する「建築巡礼者」たちの存在である。館内での撮影禁止、厳格な人数制限といった意図的に制限されたアクセス方式は、この建物が視覚的に消費されるのではなく、体験されるべきものであるという考え方を強めている。ペーター・ズントーの建築は、空間とは像の再現によってではなく、その中に身体を置くことによって理解されるべきだとする現象学的な哲学に根ざしている。この点において、テルメ・ヴァルスはおそらく、主たる関わり方が「目」ではなく「肌」を通してなされる、現代における唯一と言ってよい重要建築である。
この温泉は、ヴァルス産石英岩の山塊帯水層から自然の圧力によって湧き出している。密度の高い石材による分厚い壁がもたらす建物の蓄熱性は、暖房負荷を大幅に軽減している。このミネラルウォーターは「ヴァルサー」というブランド名で商業的に瓶詰めされ、スイスで最もよく知られる湧水ブランドの一つとして地域経済を支えている。